わかさ生活 ヘルスキーパー
井内 菜津美(いのうち なつみ)


【プロフィール】
1989年、京都生まれ。
子どもの頃から、まずはやってみる精神で、ピアノ、水泳、囲碁などいろいろな事に挑戦。
中学・高校と陸上部に所属。中学から高校まで『視覚障がい者京都マラソン大会』に6年間出場しており、3kmの部では5連覇。
2007年『第24回視覚障がい者京都マラソン大会』(3km)と2008年『第25回視覚障がい者京都マラソン大会』(1km)では大会記録を更新。
2015年、わかさ生活にヘルスキーパーとして入社。従業員に癒しを届けている。
現在は、就業後や休暇にも練習に励み、2020年に向けて日々奮闘している。
※挑戦するアスリートを応援するコミニュティサイト 【アスリートコミニュティサイト】でも紹介。たくさんあるわかさ生活の商品の中でも、特に 『ボディリカバリー』を愛飲中。
【わかさ生活との出逢い】
中学・高校の6年間、陸上部に所属し、様々な競技大会やマラソン大会に出場していました。
何度か出場した『視覚障がい者京都マラソン大会』が、ある年、スポンサー不在により存続が危ぶまれたことがあったのですが、協賛企業として、大会を立て直してくれたのが、わかさ生活でした。そのときに初めて会社について知りました。
その後、大学進学と共に東京へ移り、学生生活から社会人生活の約7年間東京にいましたが、また京都に戻り過ごしたいという思いから、京都で働ける会社を探していたときに、わかさ生活が募集しているのを見つけ、「あのマラソン大会の協賛をしていた会社だ!」と縁を感じて入社を決意しました。
【インタビュー】
「思い切った目標を立てる!」
陸上はずっと続けられていたのですか?
いえ、東京に住んでいた7年間、陸上はまったくやっていませんでした。
しかし、わかさ生活に入社して、また始めることになったんです。
それは、わかさ生活の視覚障がい者スポーツ支援という社会貢献活動を通して縁があった、賀茂川パートナーズ(クラブチーム)との出逢いでした。
クラブチームへ入り、練習会に参加するようになって、やっぱり走ることが好きだなと気づきました。
―フルマラソンへの挑戦―
「フルマラソン」へ挑戦するようになったのは、賀茂川パートナーズに入ってからでした。
はじめは、趣味として楽しく走ることができたらそれでいいという思いで参加していました。
ですが、ある日、同じ賀茂川パートナーズに所属している2012年ロンドンパラリンピック5000M銅メダリスト和田伸也選手にあることを言われました。
「何か目標はないの?何も目標を持たず、このままやっていていいの?」
その言葉を聞いて、「はい、趣味のままでやっていたいんです。」と即答してしまいました。
高い目標を持ちながら取り組むのって、練習がきつくなるし、練習をやらなくちゃいけないと考えるだけで、結構辛いじゃないですか。そうじゃなく、気楽に趣味として走っていたいと当時は思っていたので、初めは拒否していたんです。
でも、和田さんは、そこで声をかけるのをやめることなく、私にある提案をしました。
「じゃあフルマラソンはどう?」「初めて挑戦するものだったら【自己ベスト】が出るよね。」
その言葉を聞いて、
「そっか!初めて挑戦するものだから、絶対自己ベストが出せるな!」
と単純な私は、あっさり納得してしまい、挑戦することになったんです。
2016年2月に行われた『木津川マラソン大会』が初めてのフルマラソン出場でした。
まずはしっかり完走することを目標に走り、完走することはできました。
7年間のブランクがありながらも完走されるだけでもすごいですよね。
フルマラソンを走るようになって自分自身が変化したことはありますか?
自分の運命が変わったポイントとして2つあります。
ひとつは、和田さんの言葉がきっかけで、フルマラソンを走るようになったこと。
もうひとつは、伴走者のてらやん(寺山ノリタカさん)からのある提案です。
初出場した2月『木津川マラソン大会』の次に、11月に開催される大会に向けて練習をしていました。
『木津川マラソン大会』でのタイムは4時間17分22秒だったので、4時間を切ることを目標としていました。
ですが、5日前に、伴走者のてらやんから、「強化選手に入るタイムに挑戦しよう!」と突然言われたんです。
2020年東京パラリンピック出場メンバーになるための第一関門として、強化メンバーになるための決められたタイムがあるんですが、そのタイムが3時間30分から3時間45分に変わったことで目指せるタイムだと、「3時間45分切りを目指そう!」とてらやんから言われました。
初めは戸惑いはしたものの、本番当日まで精一杯お互い練習をし、立てた目標を達成するために頑張りました。
本番当日、3時間42分7秒を記録し、フルマラソンの強化メンバー入りすることになりました。
そこで気がついたことが、「今まで私は傷つかないように目標を立ててたんやな。」ということでした。
いろいろな挑戦をやってきたつもりだったけど、立てる目標はいつも、手が届くものばかりを目標と言っていたなと気づいたんです。
この大会以降、「思い切った目標を立てていく」と決意し、また、ただ大きい目標を【心の中で決める】だけでなく、【声に出して言う】ようになりました。
声に出して言うことは、自分に言い聞かすことと、周囲にも伝えることにより自分にプレッシャーをかけること。
これが、私の中の変化ですね。
仕事と通じるものはありますか?
わかさ生活では、ヘルスキーパーとしてお仕事させてもらっています。マッサージをする仕事は人を癒してあげること。そのために、自分はいつでも明るく元気でいないといけない。と心がけて、お仕事をしています。
そういう点は、マラソンを続ける際でも一緒で、第一に健康でいることは大切にしています!
そして、もうひとつ、相手を想った行動ですね。
マラソンでも、常に伴走者がいて成り立っています。伴走者を想い、走っています。伴走者がいることで、相手となる人の時間をもらっている。そのことにより一本一本のレースに集中し、大切に走ることができるんです。
最後に井内さんの今後の目標を教えてください!
夢は、フルマラソン選手として、2020年東京パラリンピックに出場し、金メダルを獲ること!
そのために、まずは2019年の選考会までに1500M、5000Mに磨きをかけて、フルマラソンのタイムを縮めていくように頑張っています!と熱く意気込みを語ってくれました。
マラソンは働くこと、ひいては生きることの活力なので、マラソンがないと何も頑張れない!マラソンがあるから今日も頑張れるんです!
マラソンというものが 目的意識の中心にあって、理由付けになっているもの。
今は仕事とマラソンが良いバランスを保っています。
今後も、仕事はもちろん、マラソンでの夢を実現できるように頑張ります!
マラソンを通じて出逢った人、マラソンを走るようになったきっかけ、わかさ生活への入社・・・すべて“縁”がつながって今の井内さんがあるんですね。
夢実現!に向け、これからも頑張ってください!
(2017年4月取材)

井内さんのマッサージで多くの従業員が癒されています。

週に一度、わかさ生活従業員に向け、ツボ講座を行っています。

井内菜津美さん(左)と伴走者のてらやんこと寺山さん(右)

第28回日本パラ陸上競技選手権大会にて日本新記録更新!
