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​盲目のシンガーソングライター
福本淳(ふくもときよし)さん

【プロフィール】

 

京都府舞鶴市生まれ。先天性の視覚障がいのため、幼少期には15回近くに及ぶ手術を試みる。

11歳でピアノを始め15歳の時にレッスンのため、京都市内のマンションで自炊を始める。

大阪芸術大学演奏学科声学コースに入学後19歳で全盲となる。

失明後は心身のリハビリを求めて登山や演奏のボランティア活動を始める。

卒業後、自作の曲を中心としたピアノの弾き語りによる演奏活動を展開。

2006年、東京国際フォーラムで行われた第3回ゴールドコンサートにて『歌唱賞』『作曲賞』の2冠を受賞。

2010年、セレッソ大阪公式戦・長居スタジアムにてアンセム斉唱を行う。

2011年、大阪のドーンセンター・ホールにて“My Feelings ~私にも見える笑顔がある~”バンドコンサート。

2013年、故郷の京都府舞鶴市にある舞鶴市総合文化会館にて“one summer day in MAIZURU”バンドコンサートを開催。

共にコンサートの売り上げの一部を 『あしなが東日本大地震・津波遺児募金』へ寄付。

現在も全国各地での学校公演、企業・自治体・各種団体主催のイベント会場やホールにてピアノ弾き語りやバンド編成の「トーク&コンサート」を行うほか、音楽教室での指導、自主企画コンサート、ラジオ番組の出演など幅広く活動中。

【わかさ生活との出逢い】

わかさ生活の本社がある京都府ご出身の福本淳さん。

かつて学生時代を京都市内で過ごされたこともあり、関西を拠点に活動される福本さんにご出演を依頼させていただきました。

お母様は、わかさ生活の「ブルーベリーアイ」のご愛飲者でもあり、

福本さんの感謝祭コンサートご出演を楽しみにされています!

【インタビュー】

「 誰もが分け隔てなく、音楽を楽しんでほしい 。」

幼い頃から、先天的な目の障がいのため、何度か手術を試みられる中で、周囲の反対を受けながらも、声楽の道にすすむことを決意されました。

その後、夢を実現され、現在は「障がい児(者)向け音学楽教室」で指導されつつ、全国各地で音楽活動をされている福本淳さんにお話を伺いました!

音楽教室をされるきっかけは?

「11歳からピアノを始め、自分が音楽の道にすすむことを反対された頃、障がいがあっても、音楽を楽しむ環境をつくりたいと強く感じていたのです。

私は今、障がい児(者)向けの音楽教室で教えていますが、知的障がいや自閉症、ダウン症、身体障がいなど重度のハンディを持っている子ども達へのレッスンを通して、感じることが多くあります。

 

子ども達に指導をする中で、何を感じられますか?

子ども達は障がいがありながらも音楽を楽しむことで自信が持ち、刺激を受けて素直に喜びを表現してくれるのです。そんな子どもたちの笑顔を感じることが私の一番のやりがいです。たとえ、子ども達が傷ついたり、落ちこんだりしても、音楽を続けてもらうためには目標を持たせることも大切で、一人ひとりが楽しめる内容を目指して取り組んでいます。

私自身も音楽に救われてると感じていますし、言葉でコミュニケーションをとることも難しい重度の障がいを持った子ども達が、音楽を通して何かを共有できること、そして通じ合えることが嬉しいです。

 

音楽活動はどういうことをされていますか?

福本さん:大学時代に障がい者の交流登山の企画をしていた頃から、自分で歌を創ることを始めて、人前で歌う機会を持つようになりました。

人前で歌うことが楽しくなり、私自身を理解してくださる小中学校や企業、自治体主催のコンサートなど、様々なところで歌う機会をいただけることに感謝しています。

小学校の公演では、点字のタイプライターで文字を打ったり、りんごの皮むきをしたりして、最初から出来ないことも努力すると達成できることもある。壁にぶつかることはあっても、あきらめずに頑張ると達成できるということを伝えています。

伝えたい、感じてもらいたいことは多くありますが、何かを感じてもらえたらいいと思っています。

 

福本さんにとって、音楽とは何ですか?

視覚・身体障がいがあるのは、特別なことではありません。

誰もが分け隔てなく、音楽を楽しんでほしいのです。

コンサートも、どんな人であっても自然体で過ごしてもらうことが理想です。

自分の歌を聴いて、ほっとしてもらえたり、私が創った曲や詩を通じて、心を感じていただきたいです。

 

将来の夢は?

音楽だけでなく、色々なことがチャレンジできる世の中ですが、社会の情勢や経過の中で、障がいを持つ人への様々な受け皿が整ってきています。

しかし、与えられた環境の中にいると、刺激を受けることも少なくなってきます。

できるだけ多くの人に音楽を通して、たとえば視覚障がいの人は、聴力が優れてくるとか人間の持っている色々な能力に気づいてほしいと思います。

何かに向かって頑張っている我が子の姿を見て、喜ばれる親御さんの気持ちも受け止めながら、これからも活動していきたいです。

また、私自身も3人の子どもの父親でもあるので、もちろん親としても子ども達の成長を楽しみにしています。

 

 

と熱心に語ってくださいました。福本さんの音楽教室から、未来の音楽家が誕生するかもしれませんね。

コンサート当日の福本さんのピアノの弾き語りが楽しみです!

(2013年9月取材)

​障がい児向けの音楽教室で、子どもたちへのレッスンをされながら、全国各地の音楽活動をされている福本さん。

​自宅の練習室では、集中して曲作りにも励まれています。

​1年に1回のペースで開催される音楽教室の発表会では、日ごろの練習の成果を発揮される生徒さんたち。

【CD】

 

 「小さな出逢いから」「未来のために」「風をみたひと」「My Feelings」

 

【所属事務所】

 ケーエスインターナショナル 有限会社

 

【オフィシャルHP】

 http://ks-todo.com/production/fukumoto

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